内視鏡の検査費用は医療費控除の対象になるのか

健康診断や人間ドックで内視鏡検査を受ける人もいるかと思います。内視鏡検査は、それなりに費用がかかる検査であり、お金の部分もきちんと把握しておきたいものでしょう。そこで以下では、健康診断や人間ドックの内視鏡検査に掛かった費用は医療費控除できるのか、という点に言及していきたいと思います。

医療費控除とは、医療費として1年間に支払った額が10万円を超える場合に所得税が控除される制度のことです。医療費控除を使用すれば、家族の分の医療費も差し引かれるため、最近は節税対策として注目を浴びています。果たして内視鏡検査を実施した場合も医療控除されるのでしょうか。

その答えは、ケースバイケースといえます。基本的に医療控除の対象となるのは、病気やケガが理由による治療や通院、入院に支払った費用のみとなります。健康診断や人間ドックによる内視鏡検査は、病気があるか確認するだけの行為であるため、通常は控除対象にはなりません。

しかし、健康診断や人間ドックを行い、治療が必要な病気が確認された場合は別です。治療に先だって行った検査として、治療行為の一貫として認められ、医療控除の対象となります。つまり、治療だけでなく検査費用も控除されることになるのです。

また、人間ドックで検査に引っかかり、その後に内視鏡検査を実施した場合は、人間ドックの費用+検査費用+治療代が医療費控除の対象となります。ただし、保険金が下りた場合は、その金額は控除対象外となります。